不倫問題カウンセラーの花田好久です。
不倫がバレると、自分の責任は棚に上げて、ここぞとばかりに妻への不満を並べ立てる夫がいます。
「何かと言えば文句ばかりで、ちっとも感謝の言葉がない」
「僕の意見には耳を貸さず、何でも自分で決める」
「いつも子供中心で、オレのことはほったらかし」
「オレのことをバカにしている」
こんな風に不満を並べ立てられると、「夫はそんな風に思っていたのか」と大きなショックを受けるでしょう。
普段大人しくて、あまり自分の意見を言わない夫ほど、堰を切ったように不満をぶちまけてくるものです。
夫の指摘に少しでも心当たりがある場合は、「私も悪かったのかも」と、妻としての自信を失うこともあるでしょう。
妻が自分に自信を無くしてしまうと、夫の不倫に対処する勇気も出てきませんし、不倫からの立ち直りも遅れてしまいます。
しかし、妻が自信を失う必要はありません。
夫が妻に対して、どうしても我慢できないほどの不満があるなら、まずは言葉できちんと伝えるべきです。
それでも妻に全く改善の気配が無いようなら、あきらめて受け入れるのか、別れるかのどちらかです。
妻に不満だから不倫をして良いという話にはならないのです。
そもそも、不倫をしやすいタイプの夫というのは、妻が「してくれなかったこと」ばかりに着目して、妻が「してくれたこと」をスルーしがちです。
夫は、不満を抱かせる妻が悪いと思い込んでいるのかも知れません。
ですが、問題なのは、妻がしてくれなかったことばかりに着目して、バランスの取れたモノの見方ができない夫の方なのです。
夫に不満を並べられても、心の中で「より大きな問題があるのは夫の方」と思っておけば、自信を失わずに済むでしょう。
また、自信を無くしそうになったときは、下記の詩を思い出すのも効果的です。
ドイツの心理学者フレデリック・パールズが創設したゲシュタルト療法に、「ゲシュタルトの祈り」という有名な詩があります。
<ゲシュタルトの祈り>
「私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に沿うためにこの世にいるのではない。
そしてあなたも、私の期待に沿うためにこの世にいるのではない。
私は私。あなたはあなた。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。」
妻は夫の期待に沿うために生きているわけではありません。
ですから、夫の期待に添えないことがあっても(不満を並べられても)、自分に自信を無くす必要はないのです。
もちろん、夫婦がお互いに、相手に期待をしたり、期待に応えようと努力するのは自然なことです。
ですが、お互いに相手の期待に沿うために生きているわけではありません。
相手の期待に沿えないときに、自信を無くす必要も無ければ、相手が期待に応えてくれないからといって、不満を溜めて不倫をするなどあってはならないことです。
それに、夫が妻に不満があるということは、妻に気持ちが残っている証拠でもあります(不倫をする夫の心理がわかる本第1章12参照)
夫から不満を並べ立てられて、自信を失いそうになったら、「より大きな問題があるのは夫の方」「私は夫の期待に応えるために生きているわけではない」
と自分に言い聞かせてあげて下さいね。
※妻への不満を並べる夫に適切に対処する方法は、夫の不倫対処マニュアル(改訂版)の下記項目でご紹介していますので、よろしければ参考にしてみて下さい。
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花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。行政書士。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。
カウンセラー花田へのご相談はこちら(夫の不倫・浮気を解決するためのカウンセリング)